

食品ロスが引き起こす問題として、「環境問題」と「社会問題」、「経済問題」があります。
それでは、最初に「環境問題」についてご覧ください。
まず、大量の食品ロスを出すということは、二酸化炭素やメタンガスなどの温室効果ガスを出すことでもあるのです。
二酸化炭素やメタンガスなどの温室効果ガスは地球温暖化の原因の一つです。
異常気象を招いたり生態系へ大きな影響を及ぼしたりするため、温室効果ガスを削減する取り組みが世界中で行われています。
国連食糧機関によると、世界全体では食料廃棄物だけで年間約4.4ギガトンもの温室効果ガスを生み出していることがわかりました。
日本が飛行機や自動車など含めて排出する二酸化炭素は約1.2ギガトンです。世界の食品廃棄量だけで、日本の年間二酸化炭素排出量の3倍を排出しているのです。
食品ロスは地球温暖化を加速させるというだけではありません。
大量の食品が捨てられ環境に負荷がかかり続けることで、食糧問題や貧困問題などといった社会的問題も引き起こすのです。
国連広報センターの報告によると、栄養不良が原因で亡くなる5歳未満の子供は、年間310万人もいます。
この数字は、全世界で亡くなる子供の死者数のほぼ半数を占めているという状態です。
世界に食べ物を必要としている人に十分な量が行き渡っていないだけでなく、それを超える量の食品が一国で捨てられているのが現状です。
また、地球温暖化が進むと気候変動が起き、食料を作ることができる国や地域が限定されていきます。
食べ物を作ることができる国や地域が減る一方で人口は増えるため、世界ではさらなる食料問題や貧困問題が深刻化するでしょう。
食料自給率が低い日本では、多くの食料を輸入していますが、その一方で多くの食品ロスを生み出しています。
では、いったいどのくらいの「無駄なお金」がかかっているのでしょう。
農林水産省のデータによると、2016年度の製造品出荷額は約38兆円です。
しかし、約38兆円の食べられる食品のうち、廃棄された食品は約643万トンで、約23%が食品ロスに該当します。
つまり、約38兆円分の食料のうち約9兆円もの食品が捨てられていることになるのです。
食品を廃棄するのにもコストがかかります。
環境省の発表によると、各自治体のごみ処理費用の合計値は約2兆円です。
つまり、これだけの「無駄なお金」がかかっており、食品ロスの割合を削減することで、その分の税金をほかの政策に活用できるようになるのです。
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Kuradashi
食品ロスの影響とは?世界・日本の現状を分かりやすく解説!